予防接種
諸外国へ旅行や仕事に出かける際に、どのワクチンを打ったほうがいいのか、どこを見ればいいのかわかりにくいと思います。
当ページでは厚生労働省のHPから引用して情報をまとめています。

海外渡航者の予防接種には、主に二つの側面があります。一つは、入国時などに予防接種を要求する国(地域)に渡航するために必要なものです。もう一つは、海外で感染症にかからないようにからだを守るためのものです。

ここでは、日本国内で行われている一般的な予防接種について説明します。

海外渡航のための予防接種(トラベルワクチン)

  1. 当院の予防接種への取り組み
  2. 予防接種の種類と対象地域
  3. 予防接種で予防できる病気
  4. 予防接種証明書を要求される場合
  5. 主な渡航先別のワクチン接種スケジュール
  6. 各ワクチンの料金
  7. 問診票ダウンロード
  8. 海外からも予約が可能になりました
  9. 海外渡航ワクチン 患者事前登録

ご相談・ご予約はLINEから↓

友だち追加

自分自身を感染症から守り、周囲の人への二次感染を防止

外国では、日本にはない病気が発生しています。また、日本にいる時よりも感染する危険が大きい病気があります。

予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。必要な予防接種は、渡航先・渡航期間・渡航形態・自身の年齢・健康状態・予防接種歴などによって異なります。

事前に渡航先の感染症情報を収集するとともに、それぞれの予防接種について理解した上で、渡航者一人一人が、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。

予防接種の計画は余裕をもって早めに!

予防接種の種類によっては、数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。海外に渡航する予定がある場合には、なるべく早く(できるだけ出発3か月以上前から)、医療機関や検疫所で、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしてください。

国内で国産のワクチンを使用した方がいい理由

痛みの少ない予防注射予防接種に関して、国内で国産のワクチンを使用した方がいい理由をご存知ですか?

それは、国産ワクチンであれば、ワクチンを接種した後に何かしらの問題が生じたとしても、国が保証してくれることです。また、健康被害が仮に生じたとしても日本国内であれば言葉が普通に通じますし、世界的に見ても非常に高い水準の医療を受けることが出来ます。海外渡航ワクチンを接種しないといけない国々は、発展途上国であることも多く、保証制度が未確立であったり、言葉や医療水準の問題があるため、できるだけ渡航前に接種しておくことをお勧めします。

また、医療機関においては供給不足のワクチンを海外から個人輸入している所もあります。その場合は、日本の保証の対象外となるため、健康被害が生じた場合、自費での治療が必要になります。(交通事故や労働災害などに対しては、健康保険が効かないのと同じです)

ご自身を守るためにも、予約をする前に国産ワクチンであることを念のために確認しておいた方が無難です。当院のワクチンは全て国産なので、心配はいりません。ご希望があれば接種した後にワクチンの入っていた箱を記念に渡すことも可能です。国産ワクチンは当然ながら外箱が全て日本語で記載されています。

当院の予防接種への取り組み:当たり前の実施

当院では、適切かつ良質なワクチン接種をするために、どこでも当たり前に実施できる6つの項目をしています。

1.保障制度のある国産ワクチンの使用
上記のとおりです。
2.ワクチンを適切管理するために専用冷蔵庫の使用
適切な温度管理は重要です。
3.予備ワクチンの在庫確保(毀損の時に対応できるように常に1本予備在庫あり)
経験はありませんが、箱を開けたら不良品だった、在庫がないからまた来てくださいということはありません。なお、狂犬病は国内で供給不足が顕著のため予備はありません。
4.予防接種の痛みを減らすために、各種機器を使用
乳幼児の予防接種を含め、当院では予防接種の痛みを減らすために様々な工夫とコストをかけています。大人だって痛いのは嫌ですね。
5.副反応で注射部位が腫れたりした時の対応も可能
腫れやすい方であれば、予防内服も可能です。もちろん、ワクチンを打つのにステロイド内服とか、アレルギー反応だから抗アレルギー薬内服なんてことはしません。
6.平日は毎日外来診療
ちょっとしたことでも気軽に相談できるように平日は毎日外来をしています。

予防接種の種類と対象地域

疾患特性としては、下記の人は必ず接種することを推奨しますが、厚生労働省では地域ごとに推奨予防接種を挙げています。
定期の予防接種について年齢相応のものがすべて終了しているか、海外渡航前に必ず確認してください。

黄熱

感染リスクのある地域に渡航する人。発症分布:アフリカ、南米(発症国詳細

A型肝炎

途上国に滞在する人。屋台や現地飲食店を利用する人。特に60歳以下。(発症国詳細

B型肝炎

血液を含めた体液(唾液・精液を含む)に接触する可能性のある人。(発症国詳細)

破傷風

冒険旅行などでけがをする可能性の高い人。日本国内でも農作業など、土を触る機会の多い人。

狂犬病

イヌやキツネ、コウモリなどの多い地域へ行く人で、特に近くに医療機関がない地域へ行く人。動物研究者など、動物と直接接触する人。
発症分布地図(PDFが開きます)

ポリオ(急性灰白髄炎)

流行地域に渡航する人。地図

日本脳炎

流行地域に長期滞在する人(主に東南アジアでブタを飼っている農村部)

麻しん(はしか)

麻しん(はしか)の予防接種について、国際保健機関(WHO)では、10代や成人の方で、2回接種を受けていない場合、海外渡航前に予防接種を受けることを検討すべきとしています。

参考/引用:厚生労働省検疫所FORTHホームページ

予防接種で予防できる病気

破傷風

破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので、冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人におすすめするワクチンです。特に、途上国では、けがをしやすく、命に関わることもあるので、接種を検討してください。

破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。10年以内に追加接種すれば10年間有効な免疫がつくとされています。前回から10年以上経過している方は2回接種をお勧めしています。

A型肝炎

A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人におすすめするワクチンです。特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめします。

ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。(抗体のつきやすさ・他の予防接種と同時接種される事が多いこともあり、当院では4週間後を推奨しています。)。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が続くとされています。

狂犬病

狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する病気です。海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない人におすすめするワクチンです。

ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6か月から12か月後に3回目を接種します。3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日(咬まれた日)、3日の2回の接種が必要です。また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。

日本脳炎

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることによって起こる重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残すことも多い病気です。流行地(東アジア、南アジア、東南アジア)へ行く人におすすめするワクチンです。

ワクチンは1~4週間間隔で2回接種し、1年後追加接種を1回します(基礎免疫が完了)。基礎免疫の完了後は、1回の接種で4~5年間有効な免疫がつきます。

B型肝炎

以前は輸血や医療従事者の注射針による針刺し事故など血液を介した感染が問題とされていましたが、現在ではB型肝炎(活動期)の母親から生まれる新生児期を中心とした感染と、思春期以降の性行為(唾液や体液の濃厚接触)を通じた感染の2つが主な原因となっています。幼小児では幼稚園などの集団生活の中で噛まれたり、他の子供の血液がついてしまっても気にしないなどの事があり、同級生から感染し家族内に広まり、父親が劇症肝炎になって発覚したという事例もあります。小児では、特に慢性化しやすく、肝炎から肝がんに至ることもあり、海外渡航の有無に関わらず集団生活に入る前に推奨されるワクチンです。
一般に健康な(免疫不全でない)成人の感染では、ほとんどが一過性感染で、急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるものがあり、いずれも終生免疫を得ます。一過性感染例では劇症化して死亡する例(約2%)を除くと、ほとんどの場合は、およそ3か月で肝機能が正常化し、治ることが多いとされますが、慢性化した場合には、小児と同様に肝炎から肝がんに至ってしまうこともあります。

ワクチンは4週間間隔で2回接種し、さらに、20~24週間後に1回接種します。
B型肝炎ワクチンは3回接種することで、検査上の抗体価が下がっても、感染曝露の際に再度抗体が産生されるとされており、追加接種は不要とされています。

ポリオ(急性灰白髄炎)

ポリオはポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。
ポリオが流行しているアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンのほか、ポリオが発生している国(インドなど 地図)に渡航する人は追加接種を検討してください。WHOでは、患者が発生している国に渡航する場合には、以前にポリオの予防接種を受けていても、渡航前に追加の接種をすすめています。特に、1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれの人は、ポリオに対する免疫が低いことがわかっています(昭和50-52年生まれの年齢層におけるポリオウイルスに対する中和抗体保有率は、昭和50年生まれ57%、昭和51年生まれ37%、昭和52年生まれ64%)ので、海外に渡航する場合は、渡航先が流行国でなくても、渡航前の追加接種を検討してください。

実際、昭和51年生まれの私の抗体は、ポリオの型が3種類中1種類のみ陽性で、子供が生まれる前に追加接種しました。

黄熱

黄熱は蚊によって媒介されるウイルス性の感染症で、致死率は5~10%ですが、流行時や免疫をもたない渡航者などでは、60%以上に達するという報告もあります。アフリカや南米の熱帯地域に渡航する人におすすめするワクチンです。黄熱予防接種証明書を入国時に要求する国や、乗り継ぎの時に要求する国もありますので、検疫所で確認して下さい。黄熱予防接種証明書は接種後10日目から10年間有効です。

ジフテリア

ジフテリアは、患者の咳などにより、人から人に感染します。ロシア、東ヨーロッパに長期間行く人におすすめするワクチンです。

ジフテリアワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風)に含まれています。定期の予防接種で2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)を12歳の時に受けていれば、20代前半くらいまでは免疫がありますので、それまでは接種は不要です。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。

麻しん(はしか)

主に小児期に発症する感染力の強い全身性感染症で、合併症として肺炎、中耳炎などの頻度が多く、また脳炎や亜急性硬化性全脳炎など重症なものがあります。

現在は定期の予防接種で2回接種が行われています。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方にワクチン接種をおすすめします。

参考/引用:厚生労働省検疫所FORTHホームページ

予防接種証明書を要求される場合

入国する時に、黄熱の予防接種証明書の提示が求められる国があります。主にアフリカの熱帯地域や南米の熱帯地域の国々です。また、黄熱の流行国から入国するときに予防接種証明書の提示が求められる国もありますので、乗り継ぎの時に証明書が必要になる場合もあります。
また、学校に入学する時に予防接種証明書を要求される場合もあります。
詳しくは渡航先の国の在日大使館や入学先、お近くの検疫所などでおたずねください。

項目料金(10%税込み)
接種済証明書(英文)3300円
接種済証明書(和文)1100円

主な渡航先別のワクチン接種スケジュール

  1. アジアに長期間滞在する場合
  2. アフリカ、特に赤道アフリカに長期間滞在する場合
  3. 中南米に長期間滞在する場合
  4. 欧米に短期間(数日~1カ月程度)滞在または旅行する場合
  5. 欧米に長期間滞在する場合

①アジアに長期間滞在する場合

標準的推奨

初回
1週間後
4週間後
A型肝炎ワクチン①
日本脳炎ワクチン
A型肝炎ワクチン②
B型肝炎ワクチン①
狂犬病(希望者のみ)②
B型肝炎ワクチン②
破傷風トキソイド①
破傷風トキソイド②
狂犬病(希望者のみ)①
狂犬病(希望者のみ)③
6か月後(現地or一時帰国の際に)にA型肝炎ワクチン・B型肝炎ワクチン

例外推奨
不活化ポリオ:昭和50~52年生まれの方

②アフリカ、特に赤道アフリカに長期間滞在する場合

標準的推奨

初回
1週間後
4週間後
5週間後
A型肝炎ワクチン①
狂犬病(希望者)②
A型肝炎ワクチン②
黄熱ワクチン
B型肝炎ワクチン①
B型肝炎ワクチン②
破傷風トキソイド①
破傷風トキソイド②
狂犬病(希望者)①
狂犬病(希望者)③
6か月後(現地or一時帰国の際に)にA型肝炎ワクチン・B型肝炎ワクチン
黄熱病ワクチンは、名古屋などの検疫所で接種可能です。

例外推奨
不活化ポリオ:昭和50~52年生まれの方

③中南米に長期間滞在する場合

標準的推奨

初回
1週間後
4週間後
A型肝炎ワクチン①
狂犬病(希望者のみ)②
A型肝炎ワクチン②
B型肝炎ワクチン①
B型肝炎ワクチン②
破傷風トキソイド①
破傷風トキソイド②
狂犬病(希望者のみ)①
狂犬病(希望者のみ)③
6か月後(現地or一時帰国の際に)にA型肝炎ワクチン・B型肝炎ワクチン
※一部の人は5週間後に黄熱ワクチン接種が望ましいです。

例外推奨
不活化ポリオ:昭和50~52年生まれの方

④欧米に短期間(数日~1カ月程度)滞在または旅行する場合

標準的推奨

初回
3~4週間後
破傷風トキソイド①
破傷風トキソイド②

例外推奨
不活化ポリオ:昭和50~52年生まれの方

⑤欧米に長期間滞在する場合

標準的推奨

初回
3~4週間後
A型肝炎ワクチン①
A型肝炎ワクチン②
破傷風トキソイド①
破傷風トキソイド②
6か月後(現地or一時帰国の際に)にA型肝炎ワクチン3回目

例外推奨
不活化ポリオ:昭和50~52年生まれの方

当院で接種不可能なのは、髄膜炎菌ワクチン及び国内非生産の黄熱ワクチン・腸チフスワクチンです。
黄熱病ワクチンに関しては、各地の検疫所にて接種が可能です。
腸チフスワクチンは東京・名古屋などの大都市にあるトラベルクリニックで接種が可能ですが、国内非生産・輸入品なので健康被害が生じた場合に保障対象外となっております。

予備として常に在庫2人分を確保しており、当日の連絡でも接種可能な体制にはしていますが、数に限りがありますので必ずご連絡の上、ご来院ください。

各ワクチンの料金

各ワクチンの料金は下記の通りです。

項目自費(10%税込み)
A型肝炎7,700円
B型肝炎7,700円
狂犬病19,000円
破傷風5,600円
MR12,300円
3種混合8,800円
不活性ポリオ10,800円
水痘10,300円
日本脳炎8,900円
肺炎球菌(大人)8,700円
子宮頚ガン29,000円

高山病予防

取り扱いを中止しました。

問診票ダウンロード

問診票をダウンロードして、事前記入していただけると更に待ち時間が短縮されます。

海外渡航用ワクチン 問診票ダウンロード(PDFファイルが開きます。) ダウンロード 

対象:A型肝炎・B型肝炎・日本脳炎・破傷風・狂犬病
対象ワクチンについてまとめて問診票への記載が可能です。

海外からも予約が可能になりました

当院にて海外渡航ワクチンを接種され、渡航後に帰国しての接種希望の方は海外から予約が可能です。詳細は、ワクチン接種の際にスタッフにお問い合わせください。

ご相談・ご予約はLINEから↓

友だち追加

海外渡航ワクチン 患者事前登録

海外渡航ワクチン 患者事前登録